オタクの遊び場

昔流行ったスーパーカー消しゴム、通称カーケシ。
それは文字通りのもので、ゴムで作ったスーパーカーの玩具だ。
用意するのは、スーパーカー消しゴムと、ノック式ボールペンだ。
ノック部分をカーケシの後ろにつけて、はじいてカーケシを走らせる。
遊び方は色々ある。
レースだったり、チキンレースだったり、ぶつけあいだったり。
レースは、コースを作って、その中をどちらが少ないノック回数で走破できるか競うものである。
コーナーは、ノック部分とカーケシとの間隔を変えて、移動距離を調整する。
更にノック場所を左右にずらして、向きも調整する。
チキンレースもそのままだ。
ノック部分との間隔を調整し、向こう側に落ちないようにギリギリで止める。
ぶつけあいは、相手のカーケシに自分のカーケシをぶつけて、相手をテーブルから落とす。
外すと自ら落ちる可能性もあるので、距離を詰める事やポジション取りが重要になる。
カーケシには種類があって、消しゴムのように柔らかいもの以外に、プラスチックに近い堅いものもあった。
そちらはよく飛ぶので、使用はできなかった。
しかし私たちは、よく飛ぶカーケシを求め、タイヤの部分にロウを塗って滑りを良くしたり、アロンアルファでタイヤ部分を固めたりした。
ただこの遊びは、そんなに流行る事はなかった。
むしろノック式ボールペンで、授業中に消しゴムのカスや、紙を丸めたものを飛ばす悪戯の方が流行ったかもしれない。