オタクの遊び場

テンジョウは、陣地を二つ、或いは四つにわけて、軟式テニスボールを使って対戦する遊びである。
四人で遊ぶ場合は、田の字のように陣地を四つに分け、天、大、中、小とする。
ゲームプレーヤーの目的は、とにかく天になって、天を続ける事。
一回のゲームで、敗者が一人でる事になる。
敗者は、一つランクを下げる事になる。
天が負ければ大と、大が負ければ中と、中が負ければ小と、小が負ければ他の人と、それぞれ入れ替わる事になる。
まず天が、自陣にボールをワンバウンドさせて、小に向けてサーブを打つ。
後は、自陣でバウンドしてきたボールを手ではじくように、自陣にワンバウンド、別の人の陣地にワンバウンドするように打ちあう。
それを繰り返すゲームだ。
自陣にバウンドしてきたボールを、上手く打ち返せなかった人が負けとなる。
小学校五，六年の頃にかなりはまっていて、強い人から順番に、ランキングバッジのようなものを付けて楽しんでいた。
私はナンバー二まで上がった記憶があるけれど、一位にはなれなかったと記憶している。

スーパーボールは、ゴムでできたボールの事で、私たちの間では、「ピンポンボール」と言っていた。
ピンポンボールと言うと、ピンキュウと勘違いする人もいると思うので、此処ではスーパーボールと呼ぶ事にする。
スーパーボールを使った遊びはいくつかある。
テンジョウもスーパーボールでする事が可能だ。
ただ、スーパーボールは、コンクリートの道路でする遊びが基本で、砂の上ではできない。
私たちがやっていた遊びは、スーパーボールを上に投げ、それを相手が、ワンバウンドしてから受け取るという遊びだ。
それだけだと、何処が面白いのかわからないと思うが、指の先ではじくように投げて回転を付けると、思わぬ方向に跳ねる事になる。
それを受け取るのはかなり難しいのだ。
スリーバウンド以内とか、そういったルールをつけてやる事もあったと記憶している。
ただこちらの遊びは、それほど流行らなかったと思う。