オタクの遊び場

チョロＱと言えば、皆さんご存知、現在もタカラトミーから販売されている、ゼンマイで動く車のおもちゃである。
後ろに十円玉を差しこむ事でウイリー走行も可能な、発売当時から人気のおもちゃだ。
そのチョロＱを十台ほど使って、私たちがしていた遊びが、チョロＱバトルである。
当時その遊びをどう呼んでいたのか既に忘れているので、一応此処ではそう呼ぶ事にする。
（「チョロＱ戦争」だったかな？）
とにかく必要な物は、チョロＱが十台、ガンプラ（しっかり立てる事のできるザク等）を二体、そして会議室なんかにある横長のテーブルである。
コインを三枚使ったサッカーゲームを御存じの方はなんとなく想像しやすい遊びで、端と端に分かれて対戦する。
チョロＱは五台ずつ分けて、大将のガンプラをお互いのサイド、テーブルの端の真ん中に立てる。
テーブルの中間を境界線として、陣地を分ける。
お互い端からチョロＱを走らせ、相手のガンプラにぶつけて、倒せば勝ちとなる。
試合開始前に、ゼンマイをまいてスタンバイ。
テーブルの端から、相手のガンプラを狙って準備完了。
開始と共に手を放すと、相手のガンプラに向かってチョロＱが走りだす。
しかし途中でテーブルから落ちたり、相手のチョロＱとぶつかって止まったり、向こうの端まで到達はしても、ガンプラに当たらない事もある。
大概はそれで決着がつかないので、テーブルから落ちたチョロＱを拾いに行く。
下が絨毯の場所を選んでやっているので、チョロＱが壊れる事はない。
自陣に落ちてるチョロＱを拾い集め、再び攻撃をしかける。
チーム戦の場合は、ひとりが守り、もうひとりが攻撃と分けているので、なかなか敵のガンプラを倒す事ができない。
一対一の場合は、それはもう走りまわって、部屋の中だというのにスポーツをしているようだった。
この遊びをしばらく続けると、使用していたガンプラのザクが、いい具合に傷つき、ジオラマ作成に役立つ事もあったかもしれない。
ちなみにこの遊びも、小学五，六年生の頃に流行った遊びである。