オタクの遊び場

私たちの間ではそう呼んでいたが、他では違うかもしれない。
二十から三十メートルくらいの距離をあけて、陣地となる円を二つ書く。
使用するのはビニールボールや軟式テニスボール。
鬼は二人。
他はまず、どちらかの円の中に入る。
鬼以外は、二つの陣地をとにかく往復する。
鬼はキャッチボールをしつつ、円から出てくる人にボールをぶつける。
ボールを落としたり、ぶつけようとして投げたボールが対象に当たらなかった場合、ボールが鬼の手を離れる事になる。
その場合転がるボールを蹴飛ばして、鬼の嫌がらせをする事ができる。
その間に、他は往復を繰り返すゲームだ。
ぶつけられた場合は、ぶつけた鬼と交代する事になる。
小学生時代の休み時間は、本当に嫌になるくらいやっていた記憶がある。
たった十分の休み時間なのに、毎日走りまわっていた。
チャイムがなると、走って教室へと向かった。
ちなみにドッチボールも頻繁に行われていたが、時間のある昼休みや放課後にする事が多かった。
日曜日には校庭解放が行われていたりしたので、そんな時もドッチボールは定番だった。
ハサミンは、時間が限られている時や、大きなボールが用意できない時によくやった。
子供の頃、もっともよくやった遊びの一つだろう。