オタクの遊び場

この遊びには、嫌な思い出も、楽しかった思い出もある。
小学五，六年くらいから、中学三年くらいまでやっていた遊びだ。
じゃんけんで負けた時の罰ゲームを先に決めて、罰ゲームを楽しむものである。
じゃんけんに負けて、交差点の真ん中で、「天皇陛下万歳」と叫んだ事もあった。
トイレ掃除用のブラシで、歯を磨いて吐きそうにもなった。
友達が修学旅行先で、ゴミ箱に入って、「いい湯だな～」と歌っていたシーンは、目に焼き付いている。
これらは、今思えば楽しい思い出だ。
しかし、いい思い出ばかりではない。
私はこの頃、結構悪知恵が働いたので、特定の個人を陥れる為に、みんなで同じグーを出すよう指示したりした事もあった。
今思うと、自分で自分が嫌になる思い出だ。
この作戦が見事にはまったのは、小学六年生の頃だった。
怖かった体験もある。
じゃんけんに負けた者が、窓から外のおっさんに悪口を言うというもので、ちょっとした悪戯のつもりだった。
しかしそれで怒ったおっさんが、カッターナイフを持って、部屋まで押しかけてきたのだ。
この時は流石にビビった。
これ以来、この遊びをする事はなくなった。