オタクの遊び場

黒くて小さな、カミキリムシのような虫がいたと思う。
プチッて感じの虫だｗ（笑）
そう言っても伝わらないと思うが、とにかく二センチほどの黒くて少しツヤのあるカミキリムシみたいな虫を想像してほしい。
この虫を、潰すのが流行っていた。
この虫は、危険を察知すると噛みつく習性があるようだ。
その虫を、肘の裏のことろに乗せる。
後は勢いよく腕を曲げて、その虫を潰すだけだ。
「噛みつかれると怖い」なんて思って、迷いがあると噛みつかれる。
度胸を試す遊びである。
度胸なく、一撃で潰せなかった者は、噛まれて手が赤く腫れる。
今思うと、なんとなく嫌な遊びだ。
ただ男とは、子供でも度胸を見せつけたりしたいものなのだ。
当然この遊びをする時には、必ず女子がいた事は伝えておく。
【TITLE】十九、ベッタン（メンコ）

これは普通にみんなやったと思う。
ルールは地域によって色々あるが、相手のベッタンを裏返せば勝ちだ。
そして勝ったものは、負けた者のベッタンを貰う事ができる。
今思うとちょっと凄い事をしていたなと思う。
ＴＣＧで、負けたらカードを奪われるようなものだ。
だから負けたくないと思ったのだろう。
当時の私は、色々イカサマを考えて実行していた。
まずは、少し油につける作戦。
ベッタンが重くなり、裏返すのが難しくなる。
数枚のベッタンを重ねてくっつけるのはよくやっていたが、私はブリキをカード型に切って張り付けたりしていた。
ハッキリ言って無敵になる。
ただし、コッツン（角を使って相手のベッタンを裏返す技）を使うと、相手のカードに刺さってしまう欠点があった。
小学生時代を通して遊んだ記憶がある。
給食の牛乳キャップを使ってやる場合もあった。